
ビジネスシーンでの第一印象はやっぱり大切ですよね!
たとえ有名ブランドを身にまとっていても、「テンプレート的な社長ファッション」に見られてしまうようでは、自分らしさがしっかり伝わっていないかもしれません。
今回はそんな悩みをお持ちの方に向けて、「どこか人とはちょっと違う、本当に自分らしいスタイル」を見つけるヒントをご紹介します。
脱!テンプレ社長ファッション
むやみに高級ブランドのアイテムを全身に取り入れるだけでなく、本質的な個性や価値観を映し出すスタイルを追求することで、次のような魅力が生まれます。
- 周囲から「この人は一味違う」と思われる深みのある印象
- 自分の人柄や信念をファッションに落とし込み、信頼感を高める
- ビジネスパートナーや取引先とのコミュニケーションがスムーズになる

見た目だけで終わらない“あなたらしさ”にあふれた装いが、仕事面でも大きな武器にきっとなります!
ジャケットの選び方
基本的なジャケットの選び方としては
- 肩のラインが自然に落ちているか
- ボタンを留めた時に胸元やウエストに横じわが入らないか
- 腕を90度前に上げても窮屈さを感じないか
というようなものがあります。
これはブランド選びにも必要な考え方基本的にそのブランドがどういった考えで製品を作っているのかを知ることで自分にぴったりの一着を選ぶことができます。
Cesare Attolini(チェザレ・アットリーニ)

どんなブランド?
イタリア・ナポリを代表するテーラリングブランドとして、その名を知らないスーツ愛好家は少ないほど有名です。一着一着が熟練職人の手仕事で仕上げられ、製作工程では100時間以上をかけて徹底的にこだわります。
もっとも注目を集めるのは、軽やかで自然な肩まわりと、体に吸い付くようなフィット感。ナポリ仕立て特有の柔らかい構造だけに頼らず、裁断と縫製技術の相乗効果で、着る人の身体を美しく立体的に見せてくれます。
素材選びも一切妥協せず、カシミアやヴィキューナなどの贅沢な生地を惜しみなく使用。長年着続けても色あせないので、「一生モノ」として大切にするファンが多いのも特徴です。
海外セレブではジョージ・クルーニーの愛用が有名ですが、日本人俳優では木村拓哉さんがインタビューでナポリ仕立てのジャケットを愛用していると語り、アットリーニの名が挙がったという噂も耳にします。
- 伝統のナポリ仕立て+職人技の結晶
- 動きやすさとエレガンスの両立
- プレミアム素材を豊富に使った贅沢感
Sartoria Dalcuore(サルトリア・ダルクオーレ)

どんなブランド?
同じくナポリを拠点とする老舗サルトリアですが、伝統的なテーラリング技術だけでなく、軽量素材やモダンなデザインを取り入れる姿勢が魅力です。
仕立て焼けを最小限に抑えるため、アイロンワークにも最新の技術を駆使しながら、ナポリ特有の柔らかい雰囲気はしっかり保っています。
地元の政財界人にも根強い人気があり、大きなイベントやパーティーでサルトリア・ダルクオーレを着用している姿をよく見かけるとか。
フルオーダーで一点物のスーツやジャケットを仕立てることができるので、「他とかぶりたくない」という方には理想的なブランドでしょう。
海外では映画俳優のダニエル・ブリュールが着ているといわれていますが、国内の芸能人にもファンがいるようです。
音楽プロデューサーの小室哲哉さんがここの軽量ジャケットを楽曲制作の現場で愛用していたという情報も。音楽シーンでの評価が高いというのはちょっと意外ですよね。
- 伝統と革新的技術のハイブリッド
- 軽やかな仕立てで長時間の着用でも疲れにくい
- カスタムオーダーで唯一無二の一着を実現

着てみたーい

ナポリ仕立てのジャケットはふんわり柔らかくて軽い着心地が最高です!
メガネの選び方
続いてはメガネ。基本的な選び方は
- フレーム上部と眉毛の位置関係が遠すぎたり近すぎたりしないか
- 顔の横幅よりもやや狭いサイズになっているか
- 頬に当たらない程度のフィット感があるか
という感じです。
メガネは伊達なのか度入りなのかでも考え方が変わってくるところではあります。というのも子供の頃からメガネをかけていたり「メガネは絶対このブランドの軽量モデル以外は嫌!」みたいな人も中にはいると思うのですが、あくまでも「ファッションとしてのメガネ」をどう選ぶかがセルフプロデュースでは重要です。

メガネは昔からこのブランドの超軽量モデルが好きです❤️

機能的で良いとは思うのですがオシャレかと言われると・・・
Jacques Marie Mage(ジャックマリーマージュ)

どんなブランド?
ハリウッドセレブやアート界隈で話題になることの多いアイウェアブランド。特にリミテッドエディションのモデルが人気を集めています。創業者は「高級アイウェアを芸術の域に」まで高めたいという理念を持ち、デザイン面はヴィンテージの知見から現代美術のエッセンスまで幅広く取り入れているのが特徴です。
各フレームにはシリアルナンバーが刻まれることも多く、希少性の高さは折り紙つき。素材選びにもこだわり抜いており、高品質なアセテートやチタニウムを贅沢に使用しています。さらにカラーリングやレンズコーティングにも独特の美学があり、大人っぽい渋さからアーティスティックな華やかさまで、一本でさまざまな表情をもたらします。海外ではレオナルド・ディカプリオが愛用しているとされていますが、日本の音楽シーンでもMIYAVIさんが愛用しているとSNSで話題に。ロックなスタイルにも合うデザインゆえの人気なのでしょう。
- リミテッドエディション中心でコレクタブル要素◎
- デザイン・素材ともにこだわりが強く、高い芸術性
- 他と被りにくい個性的なフレームを探す方にぴったり
Native Sons(ネイティブサンズ)

どんなブランド?
日本製の高品質アイウェアを展開しているブランド。創業期からヴィンテージテイストのパーツを独自にアレンジして使うなど、地道な工夫を重ねてきました。近年は斬新なデザインとの組み合わせも増え、クラシカルだけどどこか新しいという独特のバランスが光ります。
フレームには厚手のアセテートを使いながらも、実際には驚くほど軽量に仕上げており、鼻パッドやテンプル周りにも細かな気配りが満載。日常使いにちょうどいい無理のなさと、確かな耐久性が多くのファンを惹きつけています。芸能界ではEXILE AKIRAさんがプライベートでかけていると報じられ、さらにスポーツ選手の大谷翔平選手が似たモデルを着用しているという噂もあります。
- 日本製の手堅いクオリティと耐久性
- ミニマルでありながら顔なじみのよいデザイン
- フィット感に優れ、かけ疲れが少ない
時計
続きまして時計選びです。
ビジネスパーソンの腕時計は「第二の名刺」として大きな役割を果たしているんです。例えば、重要な商談や初対面の場で、相手は自然とあなたの腕時計に目を向けています。そこから、あなたのプロフェッショナルとしての姿勢や信頼性を感じ取っているかもしれません。
ただ、金額的に高級な時計を選べば良いというわけではありません。大切なのは、自分の立場やシーンに合った、バランスの取れた選択です。適度な価格帯で質の良い時計は、あなたの品格やセンスをさりげなくアピールしてくれる強い味方になってくれます。
つまり、時計は「自分への投資」とも言えるアイテム。長く付き合える素敵な一本を見つけて、ビジネスシーンでの印象をアップデートしてみませんか?

とりあえずロレックのデイトナ買いまーす

好きな訳でもないのに適当に買った高級時計ほどダサいものはないです・・・
F.P. Journe(F.P.ジュルヌ)

どんなブランド?
スイスの独立時計師、フランソワ-ポール・ジュルヌ氏によるブランドで、世界の時計コレクターから絶大な評価を得ています。「理想の時計」を追求するため、大手メーカーにはない画期的なムーブメント設計や特別な素材を積極的に採用。しかも多くのモデルが少量生産のため、真のレア感を味わいたい方にぴったりです。
デザイン面でもアンティークの趣を感じさせる要素と、現代的なエッジをうまく混在させていて、見るほどに発見があるという声が多数。高額ながら中古価格も安定しているうえ、むしろ人気モデルはさらにプレミアがつくこともしばしば。
意外なことに、ハリウッド俳優のアーノルド・シュワルツェネッガーがコレクションしている一方で、日本の芸能界ではGACKTさんが所有しているという噂も。派手さだけで選んでいない、本当に良いものを追い求めるこだわり派に刺さるブランドと言えるでしょう。
- 革新的な機構設計と職人技の両立
- 高級時計としての資産価値が抜群
- 限定生産モデルが多く、コレクター心をくすぐる
Gronefeld(グローネフェルド)

どんなブランド?
オランダの独立時計師ブランドで、兄弟で立ち上げた小さな工房から世界的な称賛を獲得しています。年間生産本数が極めて少なく、もともとはヨーロッパの時計愛好家の間で“知る人ぞ知る”存在でした。
ムーブメントの作り込みや仕上げには尋常ならざるこだわりがあり、一度その内側を見てしまうと、その芸術性の高さに圧倒されることでしょう。デザイン自体はシンプルですが、美しい文字盤や針の形状など、隠された個性が光っています。手にしてみると“一生ものの時計”としての説得力に唸らされるはず。
ヨーロッパ各国の富裕層やサッカースターはもちろん、日本の著名人にもファンがいるようで、ドラマやCMで活躍する俳優の伊勢谷友介さんがプライベートで愛用しているという噂があります。
- 極少量生産による希少性とスペシャル感
- 手作業にこだわり抜いたムーブメントと外装の美しさ
- シンプルなのに奥深いデザインが特徴的
具体的な場面がイメージできる3つのコーディネート例
スタイリストが考えること

コーディネートを考える時にはお客様のお悩みやライフスタイル、自分をどう見せたいかなどを中心にコーディネートを組んでいきます。お話を色々と伺っていると「豪快だと思われたい」とか「細かいことは気にしないと見られたい」や「強い男性っぽく見られたい」などセルフイメージは様々です。
今回は割と多い「30代の若手経営者」「40代のエグゼクティブビジネスマン」「50代投資家」の3つをテーマに、ファッションのポイントやブランド例、取り入れたいアイテムの詳細を盛り込みながらご紹介します。
1. これで舐められない!30代経営者スタイル

まだ若い経営者として、説得力と落ち着きを演出したいスタイル。年上の相手でも「この人なら任せられる」と思わせるような、程よい威厳と行動力を感じさせるコーディネートがポイントです。
- ジャケット:Sartoria Dalcuore
ナポリ仕立ての軽やかな着心地は保ちつつ、やや濃紺やチャコールグレーといった落ち着きのある色を選び、若々しさを抑える。ストレッチ性のある生地なら移動やプレゼンでも肩苦しくない。 - シャツ:英国調コットンシャツ
Tom FordやTurnbull & Asserなどの“ほんのり硬派”なブランドを選び、襟元できちんと感を強調。 - メガネ:Native Sons
スクエア寄りのフレームを選ぶことで、クールでキレのある印象をプラス。 - 時計:F.P. Journe(クロノメーター系)
派手さは抑えめながら、独自機構の魅力で「わかる人にはわかる」高級感をアピール。 - 靴:ストレートチップのレザーシューズ
英国風のやや固めのデザインなら、見た目のきちんと感とビジネスシーンでの信頼度がUP。
ネイビー×グレーの王道カラーに、小物でブラウン系を挿して柔らかさを出す。シャツはホワイトやサックスブルーなどシンプルな色合いにして、余計な装飾を控えつつ“品格”を重視。ポケットチーフはごく小さく四角く入れる程度にとどめ、フレッシュな印象を損なわないように。
2. センスを感じる40代ビジネスマンスタイル

キャリアを積み、仕事もプライベートも充実してきた40代の男性を想定。
「高価格帯すぎると現実離れしてしまう」という懸念を考慮し、取り入れやすい価格帯でもしっかり“さりげないオシャレ感”を出せるような選択肢をピックアップします。
- ジャケット:1.LARDINI(ラルディーニ)
イタリアのファクトリーブランドで、上質な生地を使いつつ価格が比較的抑えめ。肩パットが少なく、軽快な着心地。ウールやコットンをブレンドした素材も豊富。お馴染みのブートニエール(花形のピン)が左襟に付属しており、程よく可愛らしさを演出。 - ジャケット:2.Tagliatore(タリアトーレ)
「絞ったウエストラインと柔らかな肩周り」で有名なイタリアブランド。シルエットがスリムで、現代的な男らしさを演出できる。ウィンドウペーンやグレンチェックなど、上品な柄物が揃っており、センスを感じるデザインを選びやすい。
※ 高価格帯であっても圧倒的な仕立てを求める方には、もちろんCesare Attoliniも魅力的ですが、LARDINIやTagliatoreならビジネスシーンでも比較的導入しやすい価格レンジです。
- シャツ & ニット:上質なメリノウールのタートルネック
秋冬シーズンにジャケット×タートルネックの組み合わせは、“なるほど”と思わせる大人の装い。Ermenegildo ZegnaやJOHN SMEDLEYなどの薄手メリノウールがおすすめ。肌触りがよく、オフィスでも浮かないスマートな印象に。
- メガネ・サングラス:Jacques Marie Mage
個性的なフレームが特徴。ただしブラックやトートイズ系を選ぶと主張が強すぎず、ビジネスでも使いやすい。「かけるだけで雰囲気が変わる」くらいの存在感があるため、ベーシックな装いにアクセントを加えたいときに有効。
- 時計:Gronefeld
シンプルかつ奥深いデザインで、大人の余裕を演出。もし価格面でハードルが高い場合は、NOMOSやGrand Seikoの一部モデルなど、ミニマルなデザインで質のよい時計を検討してみるのもおすすめ。
- 靴:ダブルモンクストラップ
英国調の内羽根式に比べると適度に華やか。「ダークブラウン」や「バーガンディ」で遊びすぎない上品さをキープ。よりフォーマル寄りにしたいなら、シンプルなプレーントゥやストレートチップも視野に。
ウィンドウペーン(格子柄)や織柄など目立ちすぎない程度の柄ジャケットを選ぶと、“単なる無地でまとめる”のとは違い、おしゃれ心をアピールできます。タートルネックの色選びネイビーやダークグレーなどは鉄板。やや明るめのベージュやライトグレーを合わせると、オフの日にも着回しやすい。小物(ベルト・ポケットチーフなど)で個性をプラス全体をモノトーンやアースカラーでまとめた場合、さりげない色味のポケットチーフを挿すと、見た目がグッと引き締まります。
「高級ブランド=手が届かない」というイメージが強いかもしれませんが、LARDINIやTagliatoreなどはイタリア仕立ての美しさとビジネスシーンで使いやすい汎用性の両立が可能です。
・シャツや靴なども、大人の雰囲気を引き立てるアイテムを厳選すれば、40代ならではの洗練された表情を演出。
・必要以上にゴージャス感を出すのではなく、“こだわりはあるけれど押しつけがましくない”くらいが、職場でも好感度を得やすいポイントです。
3. 大人の余裕を感じさせる投資家スタイル

時間にもお金にも余裕がある投資家層をイメージ。主張しすぎない上質アイテムで落ち着きを醸しつつ、ほんの少しの“ラグジュアリー感”がポイントに。
- ジャケット:Circolo 1901
ストレッチ性の高いジャージー素材を使用し、着心地の良さと洗練されたデザインを両立。カジュアルシーンからビジネスカジュアルまで幅広く活躍し、軽やかで上品な印象を与える一着。 - シャツ:カジュアルシャツ or シルク混ニット
ジャケットの下に襟付きのシャツを合わせるだけでなく、シルクやカシミア混の上質ニットを合わせることで「余裕ある大人のおしゃれ」を表現可能。 - メガネ:Native Sonsのクラシックフレーム
ラウンド気味の形や、少しレトロな色味を取り入れ、どこか“知的+リラックス”感を。 - 時計:F.P. Journe or Gronefeld
独立時計師モデルでコアな愛好家にしか分からない深みを楽しむ。見栄っ張りにならずとも“通”をアピールできる点が魅力。 - 靴:ローファー or ブーツ
TPOに合わせてセミフォーマル寄りのローファーや、落ち着いたブーツを選択。カジュアル化しすぎないレザーの質感が重要。
オフホワイト、グレー、ベージュ、ネイビーなど穏やかなカラーリングでまとまりを作る。スカーフやポケットチーフをワンポイントで挿し色に使い、華やかさと余裕を演出。シルエットはややゆったりめで、「締めるところは締める」バランスを意識。
その他のアイデア例
- クリエイティブディレクタースタイル
白や黒をベースに、個性的なアウターや靴でアーティスティックな雰囲気を出すコーデ。メガネや小物で遊び心を演出。 - ワールドビジネススタイル
グローバルに活躍し、各国を飛び回るイメージ。機能素材のスーツ、シワになりにくいニット、軽量なラゲージやガーメントケースなどと組み合わせる。
実践するときのコツ
- 少しずつ取り入れる
ジャケットや時計など、まずは出番が多いアイテムからスタート。大きくワードローブを変えなくても、徐々にアップグレードしていく方法がおすすめです。 - 情報収集を楽しむ
ブランドの歴史や裏話、有名人がどう着こなしているかなどを知ると、より深い愛着が生まれます。 - 自分が本当に好きと思えるか
流行やSNSの評判だけで選ぶと、結局飽きが来てしまうことも。心から魅力を感じるものを厳選してこそ、一生付き合えるファッションになるはず。
有名ブランドはもちろん魅力的ですが、それだけにとどまらない新たな選択肢を探ってみると、“あなたならでは”のスタイルがぐっと華やぎます。王道の良さを取り入れつつ、自分にしかできない着こなしを確立すれば、「あの人は何か違う!」と一目置かれる存在になれるはず。じっくりチェックしながら、ぜひ運命の一着や一本を手に入れてみてください。
まとめ
それぞれの年代や立場、キャラクターによってファッションで表現したい要素は変わりますが、共通するのは「上質な素材・仕立て+スマートな着こなし」。どのスタイリングでも、無理にアクセントを入れすぎるよりも「少しだけ自分らしさを出す」ほうが、逆に周囲から一目置かれる存在になりやすいです。ぜひ、ご自身のライフスタイルやビジネスシーンをイメージしながら、上質なアイテムを取り入れてみてください。
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