
こんにちは、札幌でスタイリストをしているQです。
冬が近づくと、毎年のように流れてくるのが「北海道で大雪」「新千歳空港で欠航相次ぐ」といったニュースです。これを見て、これから北海道へ出張予定の方が一気に不安になるのも無理はありません。
「とにかく寒そう」「ダウンじゃ足りないのでは?」「服装を間違えたら終わりそう」など、頭の中でイメージが膨らみがちですが、実は北海道の冬は“ニュースの印象”と“実際の体感”がズレやすい地域でもあります。
この記事では、2025年の北海道の冬を前提に、大雪ニュースを見て検索してきた出張者の方に向けて、服装で失敗しないための考え方を整理していきます。特定のブランドやアイテムを押し付けるのではなく、「どう考えて準備すればいいか」が分かる内容です。
大雪=極寒ではない、という前提を持つ

まず最初に知っておいてほしいのが、「雪が多い=一番寒い」という認識は必ずしも正しくない、という点です。
北海道では、湿った雪が降る日は意外と気温が下がりきらないことも多く、体感としては「そこまで寒くない」と感じる場面もあります。
分かりやすい例で言うと、雨の日を想像してみてください。雨が降っているからといって、必ずしも一番寒いとは限りませんよね。雪も同じで、降っているかどうかより、風や湿度の方が体感に影響します。
実際に北海道で「今日は本当に寒い」と感じるのは、雪が降っていない晴れた朝や、風が強い日です。ニュース的には目立たなくても、体の熱が一気に奪われるため、こちらの方が厳しく感じます。
出張者の服装で大切なのは、天気予報の雪マークを見ることよりも、風・移動距離・屋外にいる時間を想定することです。

雪の量と寒さは比例しません。体感を決めるのは「風」と「時間」です。
2025年の北海道出張で増えやすいのは「待つ時間」

大雪のニュースが多い年に、実際に出張者を困らせるのは「想像以上の寒さ」よりも「移動の乱れ」です。
飛行機の遅延や欠航、バスや電車の遅れ、道路渋滞など、予定通りに進まないケースが増えます。すると何が起きるかというと、屋外や半屋外で待たされる時間が増えるのです。
タクシー待ち、バス停、空港の端のゲート付近など、「寒さに耐える」よりも「じわじわ冷える」状況が続きます。この状態が一番体力を削ります。
ここで重要になるのが、「とにかく一番暖かい服」ではなく、待つ状況に耐えられる服装かどうかという視点です。
北海道の建物内は暖房がしっかり効いているため、重装備すぎると汗をかき、外に出た瞬間に冷えます。この繰り返しが、出張中の疲労につながります。

大雪の年ほど「移動」と「待ち時間」を前提に考えると失敗しません。
空港で長時間待つ前提の服装の正解
欠航や遅延で空港に数時間滞在する前提なら、服装の正解は「ずっと着ていられること」ではなく「座っても脱いでも快適なこと」です。
具体的には、以下の組み合わせが現実的です。
- 防風・撥水コート(脱いで腕にかけても邪魔にならない重さ)
- インナーはミドルゲージのニット or 襟付きニット
- 首元はマフラーで調整(暑ければ外す)
- 靴は脱ぎ履きしやすいレザーシューズ or レザースニーカー
逆に「分厚すぎるダウン」「ゴワつくインナー」は、座っている時間が長い空港ではストレスになりやすいです。

個人的にはヘルノの超薄いダウンがインナーダウンとしても使えるし着てて疲れないので大好きです!
札幌中心部と道東・郊外は、前提がまったく違う

北海道出張で、もう一つ大きな分かれ道になるのが「どこへ行くか」です。札幌市中心部と、道東・郊外エリアでは、同じ服装でも体感が大きく変わります。
札幌駅〜大通周辺は、除雪が比較的行き届いており、地下歩行空間や商業施設も充実しています。屋外を長時間歩く場面は意外と少なく、基本は屋内移動になりやすいのが特徴です。
一方で、道東や郊外では、風の強さ、移動距離、車移動の有無など条件が一変します。同じ北海道でも、体感はワンランク以上厳しくなります。
出張前に確認しておきたいのは、「札幌中心部がメインか」「郊外や地方都市まで行く予定があるか」。この一点だけでも、服装の方向性はかなり明確になります。

「北海道出張」でも、行き先で服装の正解は変わります。
防寒の主役は「分厚さ」ではなく防風・防水

北海道の冬の服装で、出張者が一番やりがちな失敗が「とにかく分厚いコートを着ること」です。気持ちは分かるのですが、実はこれはあまり合理的ではありません。
体感温度を下げている最大の要因は、気温そのものよりも風と雪・水分です。いくら中綿が多くても、風を通してしまえば一気に体温を奪われます。
そのため、出張用として優先したいのは、防風・防水(撥水)性能があるコートです。中がそこまで厚くなくても、風を遮断できるだけで体感は大きく変わります。
札幌市中心部の移動がメインであれば、ステンカラーコートやシンプルなビジネスコートに、防風素材や撥水加工が入っているものでも十分対応できます。
逆に「これ一枚で完璧に暖かい」タイプのコートは、屋内に入った瞬間に暑くなり、汗冷えの原因になりやすい点には注意が必要です。

北海道では「中綿の量」より「風を止められるか」が重要です。
マフラーは「おしゃれ」ではなく必需品

もう一つ、軽視されがちですが、実はかなり重要なのがマフラーです。
首元は太い血管が表に近く、ここを冷やすと一気に体感温度が下がります。逆に言えば、首を温めるだけで全身が楽になるのです。
コートをどれだけ良いものにしても、首元がスースーしていると意味がありません。特に風のある日は、マフラーの有無で寒さの感じ方が別物になります。
色や巻き方はそこまで気にしなくて大丈夫です。出張用なら、ダークグレーやネイビーなど、ビジネスに馴染む色を一枚持っておくと安心です。
「荷物になるから」と省かれがちですが、北海道の冬では防寒装備の一部だと思ってください。

首元を制する人が、北海道の寒さを制します。
靴は「見た目」よりも路面への対応力

服装と同じくらい重要なのが足元です。北海道の冬道は、雪・氷・シャーベット状の路面が混在します。
本州基準の革靴や、ソールがツルっとした靴は、見た目以前に危険です。転倒リスクはもちろん、歩くたびに無駄な力が入り、疲労が蓄積します。
出張で選ぶなら、ラバーソール・滑りにくい構造を最優先にしてください。最近はビジネス向けでも違和感のないデザインが増えています。
札幌中心部だけであれば、レザーシューズ+ラバーソールでも十分ですが、郊外や地方都市に行く場合は、よりグリップ力を重視した方が安心です。

北海道では「歩けるかどうか」が靴選びの基準です。

番外編:空港で待つときに本当に助かるもの

大雪の年に、実際に多くの人が困るのが空港での待ち時間です。欠航や遅延で、数時間足止めされるケースも珍しくありません。
このときに役立つのは、意外にも「いかにも防寒」なアイテムではありません。
まず一つ目は、軽く羽織れるインナーです。空港内は暖房が効いていますが、場所によって寒暖差があります。脱ぎ着できる一枚があるだけで快適さが段違いです。
二つ目は、首元を調整できるマフラー。寒い場所では巻き、暑ければ外す。この調整ができるだけで体力の消耗を防げます。
三つ目は、意外ですが厚手すぎないソックス。足元が冷えると、全身が冷えやすくなります。逆に蒸れすぎるのも疲れの原因になります。
空港での待機は「寒さ」と「暇さ」が同時に来ます。服装でストレスを減らしておくことが、出張全体のコンディションに直結します。

空港対策は「調整できる服装」が正解です。
まとめ:2025年の北海道出張は「考え方」で差がつく

2025年の北海道の冬は、大雪のニュースが目立つ可能性があります。ただし、それがそのまま「極端な寒さ」を意味するわけではありません。
大切なのは、分厚い服を着込むことではなく、風を防ぎ、調整でき、待ち時間に耐えられる服装を選ぶことです。
札幌中心部か、道東・郊外か。移動が多いのか、待ち時間が多いのか。その前提を少し整理するだけで、出張時の服装はぐっと合理的になります。
この記事が、北海道出張前の不安を少しでも減らすヒントになれば嬉しいです。

北海道の冬は「怖がる」より「備える」が正解です。


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